AIによって変わる世界VOL.4(高齢化社会)ー岸秀之


・高齢化社会とAIの関係

私たち人間が誰しも避けられない物は老化、つまり年を取る事です。
年を取れば若い頃のように無理は出来なくなりますし、体力も落ちて行きます。
病気にも掛かり易くなるでしょう。

これからの時代は少子高齢化が進むと言われています。
老人が多くを占めるようになった時、AIはどのように私たちの役に立つのでしょうか。

 

・自動運転の実用化

私たちが移動手段として用いている自動車、荷物の運搬や配送に使うトラックなど、
道路を走る車と呼ばれる物は、物凄い勢いで自動化が進んでいます。
レベル0からレベル5という段階があって、レベル5では全ての運転をAIが行います。

2017年現在ではレベル3まで進んでいる状態ですが、レベル5まで到達するにはもう少し時間がかかりそうです。
しかしレベル5が実現するのは時間の問題とも言われています。
日本では法律上の制限がありますが、アメリカを例にとると、
アメリカの特定の州法律ではドライバーは必ずしも人間である必要がなく、AIがドライバーとなっても良いとされています。

自動運転が実用化された場合、真っ先に失われる仕事は運送・配送業です。
トラックの運転手やタクシードライバーは、ほぼ全ての人が職を失う事になると予測されます。

スマホなどのデバイスでシェアカーを呼び出しておいて、病院や飲食店の帰りに自宅まで送ってもらい、
自動運転車はそのまま基地まで帰って行きます。

自動運転車の危険性を危惧する人もいますが、少なくとも人間のドライビングよりは安全と言えるでしょう。
人間の場合には上手な運転手と下手な運転手がいます。
その区別が無くなる訳ですから、AIはどんどんと学習をして安全性が向上して行くという訳です。

 

・僻地での買い物や移動問題

主に地方の過疎地域について言えるかもしれませんが、高齢者は買い物に出かける際に車が必須となります。
その際に年齢を重ねている場合には、事故を起こしやすくなったり、危険な運転をしてしまう事もあります。
また、免許証の返納などで自動車自体を持たない人もいるかもしれません。

買い物などに車が必須とも言える地方では、自動運転車や自動運転バスが大活躍するでしょう。
人件費のコストが掛からないので、通常のバスでは利益が出せないような僻地でも運行が可能となります。

こうして地方都市などにも人口が分散して、社会が大きく変化する可能性も秘めている訳です。

過疎が進んで生活しにくくなった地方であっても、公共交通機関が急速に発達する可能性もあります。
安いコストでバスなどの敷設が進めば地方産業も活性化すると言えるでしょう。

・デバイスの変化

現代の世代の若者が老人になった際、私たちの身の回りにある電化製品の類は、
全てが声のみで操作が出来るようになると思われます。
指や手を使う必要もなく、何もかもが便利に出来る事にはメリットもありますが、
人が考えなくて済む分、デメリットも存在します。

人間は考える葦である、という言葉がありますが、果たして考える必要のなくなった人間には、
どのような娯楽や苦悩が存在するのでしょうか。
これはその時になってみないとわかりません。
楽しみでもあり、そして不安でもありますね。

 

一般社団法人認知症カフェ協会 理事長 岸秀之

過去の、つぶやきはこちらから