認知症者への理解

本人が一番不安である

認知症が進行すると、家族の顔や名前が思い出せない。家に帰れない。日付や食事をとったことも思い出せなくなります。今までできていたことができない、思い出せない、受け入れることができず、塞ぎ込んで怒りっぽくなるなどの変化が見られます。認知症の方は、心理的に不安な状態で生活をしています。

 

「否定しない、叱らない」が大原則!

認知症が進み、記憶力が低下しても、羞恥心やプライドは変わらないと言われています。本人の発言や行動に対して否定しない、叱らないのが大原則です。

受け入れる態度が必要です。例えば、洋服を便器の中に詰め込もうとしていたとします。「汚い! 何やっているの?」と言いたくなる気持ちを抑え、「洗濯しようとしてくれたのね。ありがとう」と反応することが重要です。そうすることで疎外感を感じることなく、安心感を覚えてくれます。

しかしながら、安全上問題がある場合、例えばコンロの火を点けたまま忘れてしまうなどの行動は危険です。こういう場合は別途対策を講じる必要があります。

 

アイコンタクトやスキンシップが持つ可能性

認知症の症状は、新しい記憶から失われていって、幼少期の記憶は失われていない事があります。この特徴を活かした「回想法」という手法が有効と言われています。子供の頃に遊んだもの、歌、写真を切り口に記憶を思い出してもらい、脳の活性化と情操の安定を図ります。

言葉に頼らない方法で認知症の緩和を試みる方法もあります。アメリカ人のナオミ・フェイル氏に考案された「バリデーション療法」やフランス人のイヴ・ジネスト氏らの「ユマニチュード」といった認知症ケアの取り組みは、見つめる(視線を合わせる)、触れる(ボディタッチ)といったスキンシップが見られます。

 

認知症への正しい理解が、正しいコミュニケーションを導く

「認知症の人は、常に不安を抱えて暮らしている」ということを念頭に置くことで、否定することなく認めることが大切になってきます。認知症改善のための療法がいくつかありますが、改善につながるケースは個人差があります。普段の何気ない会話が心の安定を保つ一番の策になるかもしれません。

 

■参考資料・文献 『U-CANの認知症介護マニュアル』ユーキャン学び出版 認知症介護研究会編 『人を語らずして介護を語るな。masaの介護福祉情報裏板』菊地雅洋著 ヒューマン・ヘルスケア・システム発行

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